東京湾奥シーバス釣行記
東京湾奥で快適にルアーシーバスするためのルアーケース・バッグ
快適にルアーシーバスするためのタックル
ルアーケース
バッグ
東京湾奥でルアーシーバスはじめるときのタックル購入のポイント(後編)
東京湾奥向けルアータックル概要その2
東京湾奥でルアーシーバスはじめるときのタックル購入のポイントが長くなってしまったので、前編、後編に分けています。私のフィールドで活用しやすく、かつ初心者向けの情報としてお伝えします。
最も難しいロッド
鯉釣り、渓流釣りと経験してきて、ルアーシーバスのタックルを選ぶ際に最後までよく分からず、買ってみて「あ~これ失敗だわ」となったのがロッド。当時は親切丁寧に解説しているWEBサイトなどもなく初心者には難しかった。ftでの長さ表記はまぁ問題ない。かける30㎝と覚えておけばOK。
MやMLやHやLMLって何?
次に問題になるがMやMLやHやLMLという表記。これが理解できなかった。簡単にうとロッドの硬さ。Lはライト、Mはミディアム、Hはヘビーという意味。なのでロッドの説明にある対象エリアや青物も釣れるパワフルなロッドという謳い文句で購入した。実際に使ってみるとむちゃくちゃ硬い。では、どこを見ればよかったか?
適合ルアーグラムを確認すべし
一番良いのは、適合ルアーグラム。長さのフィート、MLなどの竿の硬さに加えて、Lure Wt 〇g~△gという表記がある。ここがポイント。初心者であれば潰しの効く一本をはじめに持っていたほうが良いので、5g~25g以上が対応できるものが良いかと思います。特に春先のバチ抜けを狙った釣りをする場合は5gくらいの対応していたほうが投げれるルアーの幅が広がります。
どんなに硬くても軽いルアーは投げれますし、釣れるんですが快適性が違います。適合ルアーグラムは絶対ではないので、少しくらい外れていても問題はありません。ただ、柔らかい=細いロッドに荷重量のルアーを使い、ロッドの先が天頂向くと先端がポキンと折れます。また、蠣瀬やゴミなどが引っかかりそれを上げても折れることがあるので注意です。そういった事も含めてある程度の経験を積むまでは、費用的にも1万円前後で開始するのが良いように私は思います。
値段がピンキリのリール
ロッドも値段がピンキリなのですが、リールもピンキリです。結論からお伝えすると初心者であればそんなに高額なものをはじめに買わなくてもいいかなって思ってます。1万円くらいのものから買っていけばいいと思います。初めから良いものを買って大事に長く使うというのも良いと思いますが、ルアーシーバス以外の釣り経験が少ない場合は安いのでまずはいいと思います。
リールの番手をまず決める
まず確認いただきたいのは番手。1000とか3000というやつです。これは簡単に説明するとリールの大きさです。大きければ引きの強い相手にも負けずに巻くことができます。また、たくさんのラインを巻くことが可能です。ただ、大きければその分重くなります。ルアーシーバスを行うには2500~3000くらいでいいと思います。
ラインの巻ける量をチェック
そして、次に見ていただきたいのはラインの巻ける量です。ナイロンラインを巻いた場合にどのくらい巻ける、PEラインの〇〇号の場合はどのくらいというのがそれぞれのリールでわかるようになっています。PEラインは大体が150mで販売されているので、その量が何号なら巻けるかどうかを確認してください。同じ番手でも巻ける量が違うものがあります。これはPEライン用にスプールを浅くしてあるリールになります。この場合PEラインを使う際にピッタリ下巻きを巻く必要がないので便利でおすすめです。意外とラインをリールに収めるのは難しいのではじめての場合は釣具屋でやってもらうのもおすすめです。
ハイギヤ・ローギヤは経験してみて
最後に、ハイギア仕様かどうか?1回転でまき取れるラインの量が標準とハイギアで違います。ゆっくり巻きたいときにはハイギアが邪魔なときがあります。ルアーの回収速度ややり取りなどを加味して私はハイギアを使っています。これは使ってみてかなと思います。値段の違いは精密機械の剛性と精密の精度。値段が高ければ耐久性が高く、使っていてガタが来づらいです。定期的にメンテナンスしていれば何年も使えます。
快適な釣り実現するPEライン
冒頭で言ったようにPEラインは大事。だからこそ難しい。独断と偏見で決めつければ、はじめはSHIMANOのピットブル。12本撚り。150mか200mの1号。安いししこれでいいと思う。100時間くらいキャストしたら反転させて使えば良い。擦れには弱いですが、ライントラブルは少ないと思います。キャストしやすいです。傷んだらすぐ変えることをおすすめします。
慣れてきたら、東レのシーバスPEパワーゲーム。10年様々試して結局これに戻ってきました。何が違うかといえば感度です。コーティングなどもしてないので扱いには少し気を遣いますが今はやっぱりこれだなって思ってます。ここはちょっとこだわってるんで決めつけのようですが、2種紹介させていただきました。
意外と盲点になるリーダー
余り気にせずそこそこのものを3年くら使ってました。ある時知人から「このリーダーって強度は3号だけど、細さは他のメーカーの2号なんだよ」ということを聞き「そんなことがあるのか~!」となったのがリーダー。よくよく調べてみると特性なんかもそれぞれ違う。とはいえ、その時の話しもあって今はシーガーグランドマックスのショックリーダーを使ってます。柔らかいロッドを使う時は細め。10ftを超えるロッドを使う時は太め。とかでバランスを考えています。
まずは1本を釣るならこのルアー
はじめに買うルアーって迷うと思います。雑誌に載っているものだったり、誰かの動画で紹介されていたり、釣具屋でおすすめされたなど、様々理由があると思います。1つ1,500円~3,000円するものなので全然使わないルアーを購入してもあまりよろしくないと思います。
デュオ マニック115
使いやすく、オールシーズン使えるものが良いかと思いますが、そんな潰しの効くものがあるのか? という疑問にあえて答えを出すのであれば、私は実績を含めてデュオのマニック115です。事実は1年間全ての月で釣果実績を上げたルアーはこれだけです。ベイトの少ない冬から早春、バチに湧く春から初夏、初夏の明暗、秋の河川域。多くの魚を釣れてきてくれました。表層はもちろん釣れますし、沈めても釣れる。リーリングスピードも動きが破綻しなければデッドスローでも高速でも釣れる。とはいえ、初心者にはシンペン系のルアーはリーリングが難しく、ルアーの軌道などが掴みづらいので釣りのイメージがし辛い。
ブルーブルー ジョルティ
その点を加味してもう一つあげるとするとブルーブルーのジョルティ。22gと15gとジョルティミニの14g。河川や運河の明暗でも活躍しますし、水深のある港湾部や釣り公園で底まで落として誘ってくることも可能。1匹を早く釣るなら初心者におすすめなのはこちらかな。
両方ともキャストがしやすいです。慣れてくればマニックも釣りの幅が広がるので是非使ってもらいたいルアーの一つ。
編集後記
あえて全部まとめてみるとすごく難しい。これもあれも情報としてはかけている部分もあります。これで終わりではなくこの先も。他の話題で補完したり、こちらの記事を修正追記しようと思います。
東京湾奥でルアーシーバスはじめるときのタックル購入のポイント(前編)
東京湾奥向けルアーシーバスタックル概要
タックルの優先順位の考え方
ルアーシーバス初心者に最も大事にしてもらいたいもの
釣り上げるために絶対に必要なランディングネット
東京湾奥のランディングネットポール
ランディングネットフレームとネット
安全のために必要な道具
ライジャケ・ヘッドライト
フィッシュグリップ
プライヤー
フィッシンググローブ
なんかこれだけで結構な量になったので、東京湾奥でルアーシーバスはじめるときのタックル購入のポイント(後編)に続きを書きます。後編には、最も難しいロッド、値段がピンキリのリール、快適な釣り実現するPEライン、意外と盲点になるリーダー、まずは1本を釣るならこのルアーを記載しようと思います。
東京湾ではじめてシーバスをルアーで釣った
パラダイムシフトが起きたはじめたの東京湾シーバス
自分の釣り中で大きなパラダイムシフトがあったのは、やっぱり東京湾ではじめてシーバスをルアーで釣ったときだったと思う。運河だった。様々な要因が重なり合って釣り上げることが出来た1本だったが釣りに対しての見方を大きく変えた。
ルアーシーバスをはじめたわけ
海に下りスズキに出会う
今はなきシーバスポイント東扇島スバル前
水深10メートルに餌を1つ?
一晩中釣れ続けるシーバス
忘れられない出来事
釣り再開=東京湾ルアーシーバス開始
東京湾ではじめてルアーでシーバスを釣る
そして、2013年の初春。釣行は3回目だったと思う。ポイントは学生時代に行ったことがあるポイント。どこで釣れるか分からないが、頻繁にライズがあり魚は間違いなくいる。巻速度はわからない。こんな感じなのかなで様々試す。朝3時頃から釣りはじめて釣れたのはもうとっくに明るくなってきてからだった。それは鯉釣りの前あたりがあるわけでもなく突然だった。バイブレーションルアーを思いっきりキャストして早く巻いてきたところに「ガツン!」とあたり。手元まで伝わるあたり。ボクシングでカウンターを食らったような衝撃だった。その後はわけも分からずファイトして最後は抜き上げた。50くらいのシーバスだった。
今までとは全く違う感覚
なぜ今までの釣りとは違うあたりだったのか? あたりの違いはタックルが違うことが一つ。もう一つは捕食が違う。重量のある魚がルアーという餌に襲いかかってくるこの衝撃が今までの釣りと違った。伸びないPEライン、渓流竿や磯竿とは違う剛性の高いロッドが手元に野生の捕食行動をよりダイレクトに伝えてくる。全身であたりを受け止める。そんな体感だった。その感覚が脳髄に残り忘れられないものとなった。そして今もこのルアーシーバスを続けてる。
多摩川での鯉釣り
多摩川のにおい
シーバス釣りをはじめるきっかけになった出来事といえば古く遡ると幼少期。その時は釣りと言ったら多摩川での鯉釣りだった。自宅の最寄りのバス停からバスを2つ乗り継ぐ旅路はとても遠く感じた。父とどんな話をしたのかなどの記憶はない。鮮明に覚えているのは終点のバス停を降り、土手を登りはじめると鼻に入ってくる多摩川のにおいだった。それは川のにおいではなく紛れもなく多摩川のにおいだ。
はじめての自分の釣り道具
何歳からその釣り場に行っていたのかは定かではないが記憶があるのは小学校に上がる前だ。自分の竿とリールを買ってもらい挑んだ鯉釣り。二本継ぎの竿にセットになったリール。まさに子供用。仕掛けと餌は父のセッティング。「ちょんちょんと来た一回目のあたりでアワセたらだめだ。三回目くらいでグーッと抑え込んだらあわせるんだ」父は何度もこの教えを繰り返していた。
竿が30度くらいの角度でとまるように足元の石を組み上げる。グリップエンドの先には少し大きめの石を置いてグリップエンドを引っ掛け竿がバランスよく止まるようにする。固定してはいけない。いざという時に竿を一気に取り上げてアワセを入れるのだ。だから、あくまでグリップエンドは石に引っ掛けるようにするのが良い。とはいえ川の流れを受けたナイロンラインのテンションで竿が倒されてもいけない。絶妙なバランスを構成する。
道糸に丸形のドブ釣り用の重りを通しその先にサルカン。サルカンの逆側には二本針の段違いの仕掛け。上の針には上は少し大きめ、下には小さく丸くした練り餌をつける。小さな体で自分の体より丈のある竿を振る。餌が放り出されてポシュっと川面に波紋を作る。良いポイントに着水すれば父が「いいところだ」と言う。イマイチなところでも「そこでも大丈夫だ」と言う。
鯉の魚信
竿の穂先を見て過ごすことは嫌いじゃなかった。飽きることもあったと思うがそれで釣りがつまらないと思ったこともないし、言ったこともない。流れに押されてゆっくりと上下する穂先。時と共に色を変える風景。水面の小魚の波紋。飛んでくる鳥。そんなのを見ているとすぐに父は新しく餌をつけて打ち直している。寸分違わず同じところに打ち直すのは見ていて惚れ惚れする。私も真似て餌をつけかえて竿を振る。
何度かそれを繰り返していると父の竿にあたりが出る。当然のように釣り上げる。自分の竿に視線を戻し待つ。
ちょんちょん!
「はっ!」と思い腰を上げ竿に手をかける。一旦竿先が静かになる。父の顔を見るとまだだと伝えるように笑っている。次の瞬間、竿が一気に倒れ川面に飛んでいきそうになる。すんでのところで竿を握り無我夢中でリールを巻く。しかし、リールが巻けない。竿は折れんばかりに弧を描いている。その時テレビで見たカジキマグロとのやり取りを思い出し、見様見真似のポンピングしてリールを巻く。必死だ。しばらくするとようやっと魚が寄ってきている。笑いながら父がタモに入れる。なんとも誇らしいはじめて釣った魚。60センチは超えていた鯉はとんでもなく大きいと思った。
多摩川が注ぎ込む東京湾
多分これが私の釣りの原体験。
先日、今は当時の場所は釣りづらい河川敷になってしまっていると父が嘆いていた。父の多摩川での鯉の最高記録はメーター超えだ。今年も狙いに行くのかもしれない。そして今、私はこの多摩川が注ぎ込む東京湾奥でシーバスを年中狙っている。