東京湾奥シーバス釣行記

東京湾奥シーバス模様2023年秋

2023年は東京湾奥のシーバス開始

2023年は東京湾奥のシーバスが全然できてなかった。ようやっと釣りに出かけられたのが10月6日。秋シーズンじゃないなよ。今年初の釣りがこの時期に・・・。仲間が1本いい型を出して私は沈黙。あたりはあるけどのらない。その後もう1度出撃。かかりそうなあたりが2回。フックアップせず。そして3度目。ベイトがまとまってきてる感じがあるもののまともなあたりは1発。その後鉄板と思われるポイントに移動するもあたり2回で終了。2度あることは3度あるの悪いパターンに。
東京湾奥シーバス釣れる港湾部

港湾部からのお月見

移動したポイントでお会いした方がむちゃくちゃうまい。自分でもそのポイントはかなりやり込んでいたが、そこから3段階くらいやり込んだ方だった。話していてもそのポイントを熟知してらっしゃって面白い。あとからお聞きしたら各種メーカーと契約されてるプロだった。気さくな方でまたお会いして情報交換したいなと思うような方でした。SNSでは繋がれたので何かあれば情報をお伝えしようと思う。

2023年はシーバスが釣れてない?

そこでも話に上がったのが2023年の話。やっぱりかなり様々おかしいらしい。特に陸っぱり専門だとかなりシビアな展開な模様。とはいえ魚はいる。ベイトもそこそこ。喰いの立ちがわるいのか? そういえば似たような状況の時があったなと思いだしてみる。

2023年の秋シーバスは2016年の秋と同じでは?

そうそう2016年。転職した年だからよく覚えてる。この年は夏が暑くて、台風たくさん来てなかなかいいコンディションで釣りができず。ようやっと来た秋も待てども暮せどもシーバスちゃんが思ったより釣れない。この時は河川明暗に通っていたのだけど、全然釣れない。ようやっと満足できる釣りができたのは11月の頭。ただ、この日も通常とは違って満員御礼の明暗上流側を確保できず入った明暗下流側で大爆釣した。そこから秋本番か?と思ったが数日後には失速。そのまま秋が終わる。
この2016年に2023年はにているのではないか?と思う。大きく影響が出るのは天候。秋のコンディションは夏のコンディションに左右されると思っている。そこで2016年の天気を見てみた。やはり夏から秋にかけて暑い。観測史上みたいな言葉が並んでいる。とにかく暑い夏で更に台風も多かったとのこと。そこに輪をかけて暑かったのが2023年。夏の日差しは痛いほどだった。

このまま行くと東京湾奥2023年シーバスは数日しか満足に釣れない?!

2023年の秋も11月に入り最終カーブ。2016年の傾向からするとほんと河川で勝負できるのは数日しかないのかもしれない。おそらく産卵で下るタイミングは毎年変わらない。そうなると、河川では釣ることはできるけど、秋の数釣りで満足とかは陸っぱりには難しいのかもしれない。河川行ってないのであくまで経験からの推論だけど。
私の通う港湾部は毎年コノシロ次第というギャンブル的要素が高い。コノシロが絨毯になっていればかなり良い釣果を期待できるが、空っぽならしんどい釣りになる。でも、魚がいないわけではない。コノシロについたランカーシーバスとの出会いの確率を上げるために今年も残りわずかだが釣りに出かけるのだと思う。

東京湾奥で快適にルアーシーバスするためのルアーケース・バッグ

快適にルアーシーバスするためのタックル

東京湾奥でルアーシーバスはじめるときのタックル購入のポイントは前編後編でお伝えしました。こちらではルアーシーバスするために絶対に必要なものを解説しました。今回は東京湾奥で快適にルアーシーバスするための装備品を紹介したいと思います。快適にルアーシーバスするためのグッツを一つづつ紹介していきます。今回はルアーケースとバッグ

ルアーケース

3つくらいなら何に入れててもいいと思いますが、10個くらいになってくるとルアーボックスがないと面倒です。私はMEIHOのルアーボックスを使っています。絡まるのが嫌なので個別に収納できるパターンのものを使っています。頑丈なので10年使っても壊れません。時々掃除したりしています。加えて、ちょっとした工夫をしています。

鉄板とバイブレーション

このスポンジがポイント

スポンジがルアーを抑えています

ガチャガチャならないようにスポンジで抑えています。フックの先がなまるのを防止できます。鉄板やバイブレーションなどスリムのものなら一つのスペースに2ついれています。ボリュームのあるものは一つ。これを実現しているのがこのスポンジ!

両面テープと一体化してるのが使いやすい

引き戸につけるものなので耐久性が高い

両面がついてるのが使いやすい

これがあるとないとではぜんぜん違う。中でルアーが動かないです。汚れたり反発が弱ってきたら取り替えます。そのまま洗っても全然大丈夫です。このスポンジ付きケースのデメリットとしては久しぶりにルアーケースを開けるとミノー系のルアーがこのスポンジにくっついて来ることがある。落とさないように注意が必要です。ちゃんと毎回ルアーを洗って乾かして収納していれば全然そんなことない。

この大きさだとミノーも2つ入れられる

バッグ

ルアーシーバスをはじめて半年以上普通のショルダーバック使ってました。普段使わなくなったお古を釣り用にして。使い慣れたショルダーバッグだったので困ることはまったくなかったです。ただ、数投でルアーを変えるときはちょっとルアーケースの取り出しとかが面倒だなと思ったこともありました。そこで次に購入したのがマズメのヒップバック。さすがこの釣り用に作られただけあり、大変便利。壊れることもなく使っています。
便利な点はプライヤー用の収納があったり、フィッシュグリップを噛ませておくリングがあったりというところ。ほとんどの釣り場でメインのところのファスナーは開けたまま使っていますが、ルアーケースが落ちるということはありません。ルアーケースの取り出しもスムーズです。少しファスナーに角度がついていて、出し入れがしやすく設計されています。
最新のバッグだと更に進化があるとおもいますが、私のモデルはもう10年以上前のもの。ところどころ生地のスレなどもありますが、壊れたりはしていませんのでちょっと高いですが価格以上の価値が十分あると思います。
装着は腰骨に引っかかる程度の締め具合にし、前にも回しやすくしています。ラインブレイクしてノットを組み直す際などはリーダーの出し入れなどを行うので前に回して使っています。また、後ろに回したときにも使いやすいように少し右側に装着できるようにしています。

東京湾奥でルアーシーバスはじめるときのタックル購入のポイント(後編)

東京湾奥向けルアータックル概要その2

東京湾奥でルアーシーバスはじめるときのタックル購入のポイントが長くなってしまったので、前編、後編に分けています。私のフィールドで活用しやすく、かつ初心者向けの情報としてお伝えします。

最も難しいロッド

鯉釣り、渓流釣りと経験してきて、ルアーシーバスのタックルを選ぶ際に最後までよく分からず、買ってみて「あ~これ失敗だわ」となったのがロッド。当時は親切丁寧に解説しているWEBサイトなどもなく初心者には難しかった。ftでの長さ表記はまぁ問題ない。かける30㎝と覚えておけばOK。

MやMLやHやLMLって何?

次に問題になるがMやMLやHやLMLという表記。これが理解できなかった。簡単にうとロッドの硬さ。Lはライト、Mはミディアム、Hはヘビーという意味。なのでロッドの説明にある対象エリアや青物も釣れるパワフルなロッドという謳い文句で購入した。実際に使ってみるとむちゃくちゃ硬い。では、どこを見ればよかったか?

適合ルアーグラムを確認すべし

一番良いのは、適合ルアーグラム。長さのフィート、MLなどの竿の硬さに加えて、Lure Wt 〇g~△gという表記がある。ここがポイント。初心者であれば潰しの効く一本をはじめに持っていたほうが良いので、5g~25g以上が対応できるものが良いかと思います。特に春先のバチ抜けを狙った釣りをする場合は5gくらいの対応していたほうが投げれるルアーの幅が広がります。

どんなに硬くても軽いルアーは投げれますし、釣れるんですが快適性が違います。適合ルアーグラムは絶対ではないので、少しくらい外れていても問題はありません。ただ、柔らかい=細いロッドに荷重量のルアーを使い、ロッドの先が天頂向くと先端がポキンと折れます。また、蠣瀬やゴミなどが引っかかりそれを上げても折れることがあるので注意です。そういった事も含めてある程度の経験を積むまでは、費用的にも1万円前後で開始するのが良いように私は思います。

値段がピンキリのリール

ロッドも値段がピンキリなのですが、リールもピンキリです。結論からお伝えすると初心者であればそんなに高額なものをはじめに買わなくてもいいかなって思ってます。1万円くらいのものから買っていけばいいと思います。初めから良いものを買って大事に長く使うというのも良いと思いますが、ルアーシーバス以外の釣り経験が少ない場合は安いのでまずはいいと思います。

リールの番手をまず決める

まず確認いただきたいのは番手。1000とか3000というやつです。これは簡単に説明するとリールの大きさです。大きければ引きの強い相手にも負けずに巻くことができます。また、たくさんのラインを巻くことが可能です。ただ、大きければその分重くなります。ルアーシーバスを行うには2500~3000くらいでいいと思います。

ラインの巻ける量をチェック

そして、次に見ていただきたいのはラインの巻ける量です。ナイロンラインを巻いた場合にどのくらい巻ける、PEラインの〇〇号の場合はどのくらいというのがそれぞれのリールでわかるようになっています。PEラインは大体が150mで販売されているので、その量が何号なら巻けるかどうかを確認してください。同じ番手でも巻ける量が違うものがあります。これはPEライン用にスプールを浅くしてあるリールになります。この場合PEラインを使う際にピッタリ下巻きを巻く必要がないので便利でおすすめです。意外とラインをリールに収めるのは難しいのではじめての場合は釣具屋でやってもらうのもおすすめです。

ハイギヤ・ローギヤは経験してみて

最後に、ハイギア仕様かどうか?1回転でまき取れるラインの量が標準とハイギアで違います。ゆっくり巻きたいときにはハイギアが邪魔なときがあります。ルアーの回収速度ややり取りなどを加味して私はハイギアを使っています。これは使ってみてかなと思います。値段の違いは精密機械の剛性と精密の精度。値段が高ければ耐久性が高く、使っていてガタが来づらいです。定期的にメンテナンスしていれば何年も使えます。

快適な釣り実現するPEライン

冒頭で言ったようにPEラインは大事。だからこそ難しい。独断と偏見で決めつければ、はじめはSHIMANOのピットブル。12本撚り。150mか200mの1号。安いししこれでいいと思う。100時間くらいキャストしたら反転させて使えば良い。擦れには弱いですが、ライントラブルは少ないと思います。キャストしやすいです。傷んだらすぐ変えることをおすすめします。

慣れてきたら、東レのシーバスPEパワーゲーム。10年様々試して結局これに戻ってきました。何が違うかといえば感度です。コーティングなどもしてないので扱いには少し気を遣いますが今はやっぱりこれだなって思ってます。ここはちょっとこだわってるんで決めつけのようですが、2種紹介させていただきました。

意外と盲点になるリーダー

余り気にせずそこそこのものを3年くら使ってました。ある時知人から「このリーダーって強度は3号だけど、細さは他のメーカーの2号なんだよ」ということを聞き「そんなことがあるのか~!」となったのがリーダー。よくよく調べてみると特性なんかもそれぞれ違う。とはいえ、その時の話しもあって今はシーガーグランドマックスのショックリーダーを使ってます。柔らかいロッドを使う時は細め。10ftを超えるロッドを使う時は太め。とかでバランスを考えています。

まずは1本を釣るならこのルアー

はじめに買うルアーって迷うと思います。雑誌に載っているものだったり、誰かの動画で紹介されていたり、釣具屋でおすすめされたなど、様々理由があると思います。1つ1,500円~3,000円するものなので全然使わないルアーを購入してもあまりよろしくないと思います。

デュオ マニック115

使いやすく、オールシーズン使えるものが良いかと思いますが、そんな潰しの効くものがあるのか? という疑問にあえて答えを出すのであれば、私は実績を含めてデュオのマニック115です。事実は1年間全ての月で釣果実績を上げたルアーはこれだけです。ベイトの少ない冬から早春、バチに湧く春から初夏、初夏の明暗、秋の河川域。多くの魚を釣れてきてくれました。表層はもちろん釣れますし、沈めても釣れる。リーリングスピードも動きが破綻しなければデッドスローでも高速でも釣れる。とはいえ、初心者にはシンペン系のルアーはリーリングが難しく、ルアーの軌道などが掴みづらいので釣りのイメージがし辛い。

ブルーブルー ジョルティ

その点を加味してもう一つあげるとするとブルーブルーのジョルティ。22gと15gとジョルティミニの14g。河川や運河の明暗でも活躍しますし、水深のある港湾部や釣り公園で底まで落として誘ってくることも可能。1匹を早く釣るなら初心者におすすめなのはこちらかな。

両方ともキャストがしやすいです。慣れてくればマニックも釣りの幅が広がるので是非使ってもらいたいルアーの一つ。

編集後記

あえて全部まとめてみるとすごく難しい。これもあれも情報としてはかけている部分もあります。これで終わりではなくこの先も。他の話題で補完したり、こちらの記事を修正追記しようと思います。

東京湾奥でルアーシーバスはじめるときのタックル購入のポイント(前編)

東京湾奥向けルアーシーバスタックル概要

東京湾奥向けなんてあるか!というご意見もあるかと思いますが、独断と偏見でルアーでシーバスを釣るためのタックルの購入ポイントをお伝えしていきます。「最近シーバスはじめたんですよ~」と釣り場で会う方と話すと「えぇぇそうなんですか!」みたいなことが多いので初心者の方に役立つ情報としてお伝えします。私のフィールドは陸っぱりがほとんどで、スニーカーで行けるところという条件でお伝えします。

タックルの優先順位の考え方

確か村田基さんの動画だったように思うんですが、すごくわかりやすかったのでその受け売り。「タックルの優先順位は魚に近い方から」わかりやすいです。まず、魚に接するのは針、フックです。次に大体の場合ルアー本体とフックをつなげるリング。そしてルアー本体。次はシーバスの場合はスナップ。スナップと連結するのはリーダー、リーダーをノットで止めるのはPEライン。PEラインが通っていくのはロッド。そのPEラインが巻かれているリールとなります。
そして、人はそのロッドのグリップを持ってリールのハンドルを回してラインを引っ張りルアーを動かします。投げる時はリールのベールを返してPEラインを指でおさえてキャストします。この順番から魚を釣り上げるという目的から考えるとまずフックは最も大事です。かからなければ釣れないわけですから。また魚をかけて釣り上げるまでの耐久性があるもの。
フックアップした後にルアーが壊れることは今まで一度もないのでこれは置いておいて、次にスナップ。このトラブルも多くあります。特に耐久性が大事です。そしてリーダー、PEラインと続くわけです。どうしてもロッドやリールを重視しがちになりますが、初心者は特にそこじゃなかったりします。

ルアーシーバス初心者に最も大事にしてもらいたいもの

もう一つ独自の優先順位を上げるとすると、ラインです。なぜかと言うとフィールドに広がる面積(長さ)が大きいからです。特にルアーキャストを何度も繰り返してシーバスを釣るわけですから、ラインを出したり引っ込めたりを常に続けて釣るわけです。このラインをケチったり、適切じゃないものを使うとライントラブルばかり発生しフィールドで魚を釣る時間よりライントラブルを解消する時間のほうが長くなってしまいます。ラインは初心者であっても良いものを選ぶことをおすすめします。良いラインを使うさらなる利点としては得られる情報量が多くなるということです。風や流れあたりを感じやすいです。

釣り上げるために絶対に必要なランディングネット

釣り場でお会いする初心者の方にありがちなのはランディングネットを持っていないことです。「どうせ釣れないから」「練習だから」「釣れたら抜き上げる」と言ってランディングネットを購入すらしてない方もいました。ルアーシーバスでシーバスを釣りたいなら絶対に必要なのでここは最低限で良いので準備しましょう。

東京湾奥のランディングネットポール

まずはランディングネットのポール=柄。東京湾奥ですと各種様々なフィールドがありますが潰しが効くのは5m伸びるランディングポールです。4.5mと5mで迷ったら5mにしてください。大潮の最干潮の時に4.5で届かなくなる場所が結構あります。

ランディングネットフレームとネット

そして、ネットのフレームとネットのサイズが次のポイントです。ネットのフレームは長い方で60㎝はほしいです。それ以上であれば問題ないです。大きすぎると携帯性が悪くなります。釣り方のスタイル加味して好みで良いかと。盲点になりやすいのがネットの深さです。これ浅いのは絶対にNGです。魚がポロリします。大きい魚だと入りません。80㎝以上の深さがあるものを選ぶのが良いです。後は素材ですが、目の細かいラバー素材のネットはおすすめできません。フックが刺さると取るのがかなり面倒です。まずは普通のネットを買われることをおすすめします。
後はあると便利なのはポールとフレームを繋ぐ折り畳めるジョイントです。これがあると携帯性は抜群に上がります。余裕があれば購入をおすすめします。私ははじめからすっごい安いのをずっと使ってますが壊れてません。

安全のために必要な道具

もともと、サンダルで普段着。ルアーシーバスをはじめるまではこれを釣りのスタイルのモットーにしていました。重装備をして釣りをすることがダサいと思っていました。「釣りキチ三平だって草履に普段着じゃん」みたいな。真剣にルアーシーバスに向き合う中で必須なものに気づいてからは安全に対してかなり気を使いました。一時期は伊達メガネをかけている時期もありました。普段着はほぼ変えてませんが、帽子とフィッシンググローブは今では必ず身につけていきます。

ライジャケ・ヘッドライト

さて、上記のような前置きをしておきながらライジャケ持ってないと言ったら叩かれそうですね。大前提として私は足場の悪い磯のような釣り場に一人では行かない。ウェーディングはしないのでライジャケいまだに持ってません。子供のはあります。船には時々乗るのでベルト式の紐を引っ張ると救命具になるやつは持ってます。多分、ウェーディングをする事が多かったり、磯に近くてそこに一人で行くことが多ければ普通に購入したと思います。現状その機会がないので持ってません。フィールドにあわせて購入されるといいと思います。
ヘッドライトないと暗い時間帯は全く釣りになりません。はじめた当初は朝マズメばかり行っていたのですぐに明るくなり使う機会が少なかったのですが、シーバスは夜釣る魚ということを知ってからは忘れたら釣りできないレベルで必要です。様々なものが出ていますが、こちらまず重要なのは水面まで明るく照らせること。これがないとランディングの時に手こずります。次に防水性と省エネ性です。安いの買うとすぐに壊れたり、電池なくなります。暗いポイントで電池切れたらそれこそ足元もおぼつかなくなります。

フィッシュグリップ

これは必須です。まずシーバス、エラの部分で普通に皮膚切れます。加えて、危ないのが背びれをはじめとしたヒレの骨。フィッシュグリップ使ってても一度シーバスの背びれの骨が親指に刺さり、先だけ折れて切開手術で取ってもらったことがあります。小さいサイズだから大丈夫と思わないでください。小さい魚ほどよく跳ね回り危険です。有名メーカーのものは何か知らないですが、すごく高いです。5年位ずっと1,000円くらいのものを使っていましたが、未だにそのフィッシュグリップ健在です。Amazonとかで評価数が多く、高評価なら安いのでも全く問題ないです。

プライヤー

これも必須。これがないとシーバスからルアーのフックはずすのが非常に困難になります。シングルフックなら、はずすことが困難になることはないのかもしれませんが、トレブルフックだと釣り上げるまでに魚が反転や回転をしていく中で口に刺さるだけでなく、口の周りの皮を巻き込んで絡むことがあります。そんな時、冷静にプライヤーで丁寧にはずす際に魚が動きます。複数本あるフックも暴れるわけですから非常に危険です。プライヤーで外さないとすぐにフックが手に刺さります。
最近はフックリムーバーというものも出ており、便利そうなのですが私は使ったことがありません。使ってみたら紹介したいと思います。あと、プライヤーのもう一つの利用としてはフック交換時のリング開け機能がついたものがあります。プライヤーの先が鵜のくちばしみたいに尖ってるものです。これはリングを開ける際に非常に便利です。フック交換する際に必須ツールです。

フィッシンググローブ

これ、当初絶対にいらないと思ってました。ところがルアーシーバスをはじめて半年くらい経った際に軽い気持ちで潮の引いたゴロタに踏み入った時でした。ツルッと滑って手をついたんです。手が三箇所ざっくりと切れていました。ゴロタの上についているフジツボや蠣瀬でかなり深く切れました。それ以来ゴロタに降りることはないですが、その時からフィッシンググローブをつけています。もう一つ理由があって金属アレルギーを発症したんです。ずっとリールの足の部分に指を通してリーリングしていたらある時ボツボツってすぐに治らない炎症が起きたんです。多分あれ金属アレルギーだと思います。この予防がもう一つの理由です。

なんかこれだけで結構な量になったので、東京湾奥でルアーシーバスはじめるときのタックル購入のポイント(後編)に続きを書きます。後編には、最も難しいロッド、値段がピンキリのリール、快適な釣り実現するPEライン、意外と盲点になるリーダー、まずは1本を釣るならこのルアーを記載しようと思います。

東京湾ではじめてシーバスをルアーで釣った

はじめてのシーバス

パラダイムシフトが起きたはじめたの東京湾シーバス

自分の釣り中で大きなパラダイムシフトがあったのは、やっぱり東京湾ではじめてシーバスをルアーで釣ったときだったと思う。運河だった。様々な要因が重なり合って釣り上げることが出来た1本だったが釣りに対しての見方を大きく変えた。

ルアーシーバスをはじめたわけ

釣りは長い間していた。川も海も湖も。誘われれば船も乗った。多摩川中流域の鯉釣りにはじまり、そこから上流部へヤマメ、イワナを目指してまさに遡上していった。川幅が狭くなり、水量も少なくなり、沢に入る道はますます険しくなった。上流に行けば渓流魚が乱舞する秘密のポイントがあるはずだと奥へ奥へ向かった。渓流は仲間と基本夏に行った。そして、必ず七輪を担いでいった。重い七輪を交代交代で持ち、サンダルではこれ以上降りれないと悟った時にこれ以上上流に行ってもパラダイスはないし、これ以上は危ないとそこそこの沢で満足するようになった。そもそもサンダルだし、七輪があるから言うほど無理をしてないわけだが(笑)とはいえ、そんな沢でもきれいな渓流魚の魚体が拝めるくらいには釣りは上達していた。

海に下りスズキに出会う

3年間も浪人した私は大学4年、親友の一人は大学卒業後私が紹介したバイト先に就職して、サクッとそこを辞めて失業手当中。暇なお互いが釣りでも行くかで親友の再就職まで毎日釣りに行った時期があった。その時に親友が仕入れてきたのが海の釣りだった。前職の同僚に誘われて海釣りを覚えてきたのだ。親友に誘われるままに海に行って釣りをはじめた。当時ポイントが紹介された雑誌を購入し良さげなところをまわってみた。そこで見つけたのが東扇島だった。当時は、まだテロ対策という言葉もないような時期だったので島中の岸壁に出ることが出来た。

今はなきシーバスポイント東扇島スバル前

そこで紹介されていたのはスバル前というポイント。残念なことに今は入れない。柵のない岸壁まで行くことができ、じゃまにならならければ永遠と釣りしていることが出来た。大型の船が入るので岸壁から下は10メートル以上あるようなポイント。しかもその岸壁は陸側にかなりえぐられており、自分たちのいるところは何本もの大きな柱の上のコンクリートの地面でだった。その雑誌には簡単な仕掛けも紹介されていた。中通しのオモリを通してサルカンを結び長めのハリスに針。餌はイソメ。それを岸壁から垂らすとスズキが釣れるというものだった。

水深10メートルに餌を1つ?

「水深が10メートルあるんだから、胴付きの仕掛けで針たくさん出したほうが良くね?」ということでメバルの船用の仕掛けを準備して来ていたのでそれを垂らしてみる。季節は5月。日は沈み橙色の水銀灯の明かりの中で釣りを開始した。3本ばりにイソメをそれぞれ付けて真下に垂らす。真下に垂らすのだが潮の流れで結構斜めになる。その具合を確認しつつ二人で5本くらい竿を出していた。出しては鈴をつけ置き竿。全ての竿を出す前にあたり。鈴が単発で「リリン!」となる。かかってるかと思って上げてもついていない。そんなのを数回繰り返して単発の「リリン!」を放置しているとけたたましく「リリリリリン!!!」と竿が引き込まれる。釣り上げるとスズキだった。

一晩中釣れ続けるシーバス

そこからはお祭り騒ぎ。ピーク時には一つの竿をまきながら足で引き込まれそうな竿を踏んで抑えているような状態だった。魚を針からはずす暇がなくなるほどだった。かからなかったり、バレたりで一晩中笑いながらスズキを釣り続けた。釣れなくなると鈴をつけたままその場で寝る。鈴に起こされてまた釣るというようなことをしながら一晩過ごした。今ならよく分かるが、港湾部のバチ抜けに大当たりしたのだ。そう考えるとその後何度か行ったがこんなに釣れることがなかったことにも納得ができる。

忘れられない出来事

朝日が上がり、だいぶ明るくなったとき私の磯竿にあたりがあった。それまでのあたりと変わりのないあたり。一晩やれば飽きも来ていたが、久しぶりのあたりだったこともありすぐに臨戦態勢。竿先がしっかり抑え込まれたことを確認してあわせる・・・。と磯竿がぐっと抑え込まれる。竿をあげようにも上がらない。完全にのされてしまっている。あれだけ弾力のある竿が硬化してしまっている感覚。魚はトルクのある走りをして岸壁に沿って走っていく。竿をのされた状態でそのまま歩いてついてく。どうしようと思っている間にふっと軽くなってしまった。元の弾力に戻った竿がオモリを吊るして揺れている。スゲ~のがいるんだな。あんなん掛かったら絶対に釣れない。そう感じた。

釣り再開=東京湾ルアーシーバス開始

その後、親友の失業保険が終了し再就職。911が起きてスバル前では釣りはできなくなってしまった。東扇島の西公園にも何度か行ったが時期もあったのか釣果は余り振るわなかった。就職、結婚と続き単発で釣りには行っていたが、仕事の忙しさもあり釣りをする余裕は少なかった。一人目のこどもが生まれたことで全国を飛び回っていた営業から内勤の仕事に異動した。それまで移動しながら効率よく仕事をしていた自分にとっては決まったとおりに仕事を進められることは何より楽だった。そこで余裕が出来た。その時に思い出したのが、磯竿をぶち曲げたあのスズキだ。そこからまずどう釣ったら釣れるのか?をリサーチしてルアー釣りにたどり着いた。そこから準備した。

東京湾ではじめてルアーでシーバスを釣る

そして、2013年の初春。釣行は3回目だったと思う。ポイントは学生時代に行ったことがあるポイント。どこで釣れるか分からないが、頻繁にライズがあり魚は間違いなくいる。巻速度はわからない。こんな感じなのかなで様々試す。朝3時頃から釣りはじめて釣れたのはもうとっくに明るくなってきてからだった。それは鯉釣りの前あたりがあるわけでもなく突然だった。バイブレーションルアーを思いっきりキャストして早く巻いてきたところに「ガツン!」とあたり。手元まで伝わるあたり。ボクシングでカウンターを食らったような衝撃だった。その後はわけも分からずファイトして最後は抜き上げた。50くらいのシーバスだった。

今までとは全く違う感覚

なぜ今までの釣りとは違うあたりだったのか? あたりの違いはタックルが違うことが一つ。もう一つは捕食が違う。重量のある魚がルアーという餌に襲いかかってくるこの衝撃が今までの釣りと違った。伸びないPEライン、渓流竿や磯竿とは違う剛性の高いロッドが手元に野生の捕食行動をよりダイレクトに伝えてくる。全身であたりを受け止める。そんな体感だった。その感覚が脳髄に残り忘れられないものとなった。そして今もこのルアーシーバスを続けてる。

はじめてのシーバス

はじめてルアーで釣ったシーバス

2匹目のシーバス

2匹目のシーバス

3匹目のシーバス

3匹目のシーバス

多摩川での鯉釣り

多摩川のにおい

シーバス釣りをはじめるきっかけになった出来事といえば古く遡ると幼少期。その時は釣りと言ったら多摩川での鯉釣りだった。自宅の最寄りのバス停からバスを2つ乗り継ぐ旅路はとても遠く感じた。父とどんな話をしたのかなどの記憶はない。鮮明に覚えているのは終点のバス停を降り、土手を登りはじめると鼻に入ってくる多摩川のにおいだった。それは川のにおいではなく紛れもなく多摩川のにおいだ。

はじめての自分の釣り道具

何歳からその釣り場に行っていたのかは定かではないが記憶があるのは小学校に上がる前だ。自分の竿とリールを買ってもらい挑んだ鯉釣り。二本継ぎの竿にセットになったリール。まさに子供用。仕掛けと餌は父のセッティング。「ちょんちょんと来た一回目のあたりでアワセたらだめだ。三回目くらいでグーッと抑え込んだらあわせるんだ」父は何度もこの教えを繰り返していた。

竿が30度くらいの角度でとまるように足元の石を組み上げる。グリップエンドの先には少し大きめの石を置いてグリップエンドを引っ掛け竿がバランスよく止まるようにする。固定してはいけない。いざという時に竿を一気に取り上げてアワセを入れるのだ。だから、あくまでグリップエンドは石に引っ掛けるようにするのが良い。とはいえ川の流れを受けたナイロンラインのテンションで竿が倒されてもいけない。絶妙なバランスを構成する。

道糸に丸形のドブ釣り用の重りを通しその先にサルカン。サルカンの逆側には二本針の段違いの仕掛け。上の針には上は少し大きめ、下には小さく丸くした練り餌をつける。小さな体で自分の体より丈のある竿を振る。餌が放り出されてポシュっと川面に波紋を作る。良いポイントに着水すれば父が「いいところだ」と言う。イマイチなところでも「そこでも大丈夫だ」と言う。

鯉の魚信

竿の穂先を見て過ごすことは嫌いじゃなかった。飽きることもあったと思うがそれで釣りがつまらないと思ったこともないし、言ったこともない。流れに押されてゆっくりと上下する穂先。時と共に色を変える風景。水面の小魚の波紋。飛んでくる鳥。そんなのを見ているとすぐに父は新しく餌をつけて打ち直している。寸分違わず同じところに打ち直すのは見ていて惚れ惚れする。私も真似て餌をつけかえて竿を振る。

何度かそれを繰り返していると父の竿にあたりが出る。当然のように釣り上げる。自分の竿に視線を戻し待つ。

ちょんちょん!

「はっ!」と思い腰を上げ竿に手をかける。一旦竿先が静かになる。父の顔を見るとまだだと伝えるように笑っている。次の瞬間、竿が一気に倒れ川面に飛んでいきそうになる。すんでのところで竿を握り無我夢中でリールを巻く。しかし、リールが巻けない。竿は折れんばかりに弧を描いている。その時テレビで見たカジキマグロとのやり取りを思い出し、見様見真似のポンピングしてリールを巻く。必死だ。しばらくするとようやっと魚が寄ってきている。笑いながら父がタモに入れる。なんとも誇らしいはじめて釣った魚。60センチは超えていた鯉はとんでもなく大きいと思った。

多摩川が注ぎ込む東京湾

多分これが私の釣りの原体験。

先日、今は当時の場所は釣りづらい河川敷になってしまっていると父が嘆いていた。父の多摩川での鯉の最高記録はメーター超えだ。今年も狙いに行くのかもしれない。そして今、私はこの多摩川が注ぎ込む東京湾奥でシーバスを年中狙っている。